Before (改善前)

高い外観品質を求められるステンレス製の組付部品の製作について、設計段階からステンレス表面仕上げまで意識をすることで、外観品質を一層向上させることができます。この一例としてバフ研磨の方向が挙げられます。設計段階において短手方向でのバフ研磨の実施を指定されることがありますが、組付け後の外観品質は長手方向にかけた場合に比べると、どうしても見劣りしてしまいます。

V

After (改善後)

製品の仕様上問題がない限りは、組付け部品のバフ研磨は長手方向に行うよう設計することで外観品質の向上へとつなげることができます。長手方向でバフ研磨をかけた場合、部品を組付けて装置機器全体で見た際の美観性は短手方向にかけた場合に比べて向上します。特に食品機械や医療・医薬機器のような高い外観品質を必要とする場合は、部品の研磨方向を意識した設計を行うことが重要です。

POINT(要約)

食品機械や医療・医薬機器など高い外観品質が求められる機械の組付部品製作において、バフ研磨は組付後の状態を意識することが外観品質を高めるにあたっての重要なポイントとなります。その1つがバフ研磨を長手方向でかけるように設計することです。非常にシンプルなことですが、これを設計段階で意識するだけで外観品質を高めることが可能です。