ヘアライン仕上げとは
ヘアライン(HL)とは、単一方向への研磨により生成された髪の毛ほど細く長い筋目のことで、ヘアライン仕上げとは表面にヘアラインをつける仕上げ方法のことです。
ヘアライン仕上げでは光沢をなくし、つや消しを行なうことで、表面に光沢のあるステンレスよりも金属の質感をはっきりさせ、落ち着いた雰囲気、金属感、高級感を演出できます。そのため、ヘアライン仕上げされた製品は、家電製品や装飾品など、様々な用途に用いられます。
またヘアライン仕上げでは、特殊な研磨方法により粗い研磨目や短く連続した研磨目などが可能になります。また、研磨材、すなわち番手を変えることで、ヘアラインの細かさを変えることも可能です。そうしたヘアラインの細かさや方向、加工順番に工夫をすることで、スクラッチ、ウェーブ、クロス、アングル、ランダムなど、意匠性を追求した様々な研磨模様が存在します。
ヘアライン仕上げのデメリット
ヘアライン仕上げは、筋目の付け方にもよりますが、一般的には研磨輪と呼ばれるナイロン不織布に研磨材をつけ、専用の電動工具・電動機に取り付けて処理をします。そのため、大量生産をする場合は機械を用いますが、特に一品ものの場合は手動で行うことが主流のため、その場合は専門の技術者のいる業者に頼むのが無難です。また、ヘアライン仕上げを手作業で処理をする場合、ある程度高価な表面処理方法にはなります。
当社には、ヘアライン仕上げにとどまらず、バフ研磨や電解研磨など、多岐にわたる表面仕上げ処理方法によって生まれた、数々の表面仕上げ処理の実績がございます。ヘアライン仕上げやステンレス製品の表面仕上げ処理にお困りの方はお気軽にお問い合わせください。