Before (改善前)

ステンレス板金加工品が使用されるにあたり振動が発生しない場合は、上記の図のように通常の方法で角合わせの板取りをして溶接を行っても問題がありません。しかし使用時に振動が発生する場合は、このように角合わせの板取りをして溶接を行ってしまった場合、振動に伴い角の部分から割れが生じてしまいます。

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After (改善後)

製品の実際の使用される場面において振動の発生が懸念されるステンレス板金加工品については、角合わせで溶接を行うのではなく、角を20~30mm程度繋ぎ込みを行った上で溶接を行います。これにより、振動に伴う角からの割れの発生を防ぐことができます。

POINT(要約)

振動が発生する環境で使用されるステンレス板金加工品は、角合わせではなく20mm程度曲げて繋ぎこみをした部分で溶接を行うように設計をすることで、耐久性および品質の向上へとつなげることができます。さらに強度を持たせたい場合には、設計段階から表面は全溶接した上で、内面は点付け溶接するように指定しておくことで、振動に対する強度アップを図ることもできます。