Before (改善前)
筐体・ケースのような箱形状の製品におけるコストダウンのポイントとして、設計段階において如何に作業工数を減らせる展開形状にするかが挙げられます。例えば、上図のような展開形状にした場合、①4枚のうち2枚の側面は別にレーザー加工で切断を行い、②一方残り2枚については曲げ加工を行った上で、③結合箇所計6か所について溶接を行っていました。このように三工程もかかってしまい、その作業工数の分だけコストがかかってしまいます。
V
After (改善後)
ステンレス板金加工においては、設計の段階から、展開形状を上図にように一体化にしておくことでコストダウンを図ることができます。このような展開形状にすると、①曲げ加工を行い、②4ヶ所の辺に溶接を行う、という2工程で箱形状の製品を製作することができます。このようにすることで製作工程を1工程分削減できるだけでなく、溶接自体の作業工数も削減できることから、その分だけ作業コストも削減することができます。