用語解説
スキンパス圧延とは、スキンパスおよび強度を調整するために行う圧延をさします。別名調質圧延、テンパーローリングともよばれます。
スキンパス圧延は冷間圧延後焼鈍した鋼板に実施されるもので、鋼板を引っ張る際の変形の不均一による模様をなくす意図で実施しています。
模様は、変形の初期に硬さがいったん低くなるために発生しますが、圧延によって硬さが最小に達する以上のひずみをあらかじめ与えることで変形量を抑えることが可能になります。(板厚の1~2%程度)
薄い材料の形状(平坦度)の改善、表面の光沢の改善、機械的(表面硬度)な特性を向上させる事などを目的のためにも行います。
薄鋼板の最終工程にあり、商品性を決定する重要な工程になります。